素材やディティールなどこだわったものづくりが魅力のTSUHARU。
今回はHaTaKaKeさんとのコラボアイテムができあがるまでの物語をお届けします。
「TSUHARU物語」
#004.HaTaKaKeさんとのコラボのはなし
兵庫県北播州地区の播州産地は糸を染めてから織る、先染め織物が産業となっています。
今回、その播州産地のファクトリーブランド「HaTaKaKe」とのコラボレーションが実現しました。
「HaTaKaKe」のブランド名の由来は織機に経糸をかける「機(ハタ)にかける」から来ています。
今回はTSUHARUオリジナル柄のカットジャカードと、リサイクル糸を使用したヘリンボーン風ドビー生地を別注色で作りました。
1つ目は、細番手のオーガニックコットンをベースに、ざっくりとした杢糸を使ったカットジャカード生地。
今回はこの生地を使用してワンピースとブラウスを作りました。
ワンピースは古着のサージカルワンピースを参考にした切り替えがポイントになっています。
ブラウスも肩の切り替えを古着から参考にしました。
◆柄はデザイナーによるオリジナルデザイン
柄はオリジナルで花柄をデザインしました。
柄がきちんと出やすいように細かい柄では無く、シンプルなお花と実のデザインにしました。
◆まずはジャカード織機で柄を織り込んでいきます
◆柄に合わせてカットします
次に、織り終わった柄の周りをざっくりとカットし、ベースの生地の糊抜き加工を行います。
その後、毛足の長さに合わせて機械のカッターとの距離を調整し、本カット作業を行います。
一度ではカットしきれないのでこの作業を3回ほど繰り返すことで、毛足の揃った綺麗な仕上がりになります。
カットジャカードのカット工程では、とても地道な作業が行われているのです。
◆最後は職人さんの手作業で
最後は職人さんの手によって、毛足の長さが揃うように細かい調整をします。
これでやっと生地が完成です。
この生地で作った、ワンピースとブラウスをぜひチェックしてみてください。
花柄ジャカードワンピース / no.1106768
花柄ジャカードブラウス / no.1711089
2つ目は、紡績時に出た綿を再利用し、昔ながらの自然なムラを表現する紡績工程で生産したコットンと、 リサイクルポリエステル、リサイクルウールのバルキーな混紡糸を使用したヘリンボーン風ドビー生地です。
仕上げでふっくらと起毛を出しています。
この生地ではメンズライクなベストとパンツを作りました。メンズの古着のパターンを参考にしています。
ぜひセットアップで着てみてください。
◆機械で織っていきます
今回はオリジナルの色を出すために経糸と緯糸を一から指示しました。
緯糸には色が混じったような見え方の杢糸を使用しています。
この生地で作った、ベストとパンツをぜひチェックしてみてください。
ヘリンボーンベスト / no.1304326
ヘリンボーンパンツ / no.1406418